一度は訪ねてみたい 尾白川渓谷

南アルプス・甲斐駒ヶ岳を源とする清流。環境庁指定の「日本名水百選」に名をつらねる「尾白川(おじろがわ)」を歩いてみました。急峻な斜面に沿って流れ落ちる水音や、清冽な流れのせせらぎを耳にしながらの自然道は四季の彩りが美しい、たのしい道のりです。気楽にとはいえませんが、軽い低山散策と渓谷巡りの両方が楽しめる半日コースです。

 

 

■渓谷の入り口までボーンフリーから車で5分。

■往復に4時間~5時間位かかります。

■下記の体験記は06年11月1日、実際の記録です。

■自然は人的に立ち向かってもかないません。ところどころ危険な個所もあります。決して無理をなさらないで下さい。引き返す勇気も持ち合わせて下さい。たのしい思い出をつくれると良いですね。

■冬期間は積雪、凍結等危険度が増しますので、お勧め出来ません。


AM11:05

尾白川渓谷の入口の市営駐車場です。渓谷の終点地「不動滝」をめざして、出発。

(トイレはここか、この先10分位歩いた「駒ヶ岳神社」にあります。

AM11:10     (459歩)

「駒ヶ岳神社」は鬱蒼とした杉の木立の中にあり、社殿右側の岩肌からしみ出ている水は是非味わって下さい。南アルプス天然水の源泉はうまい。

「駒ヶ岳神社」に安全祈願をして本殿左をに吊り橋が。スリルを味わいながら渡ると左「甲斐駒ヶ岳登山道」と右「尾白川渓谷」の分岐看板が。ここから山道になり、ちょっとした登山気分に。危険な所は鉄梯子がありますから慎重に上り下りをします。特に下りは滑りやすいので浮き石などに注意しましょう。

AM11:20 

いきなり瘠せ尾根のような山道や鉄ばしごでおっかなびっくりしますが落ち着いて歩けば大丈夫。

AM11:25 (975歩)

渓谷の最初の滝「千ヶ淵」に到着。ここでのんびりとしてしまうとこれから先の行程に差し支えますので、一息ついたら歩き始めましょう。

ここまででも渓谷美を堪能できますので、お時間のない方はここまででも足を運ぶと良いと思います。(数年前の集中豪雨で滝壺左岸の山肌が崩落し、滝壺が小さくなってしまいました。)

AM11:50   (2455歩)

「千ヶ淵」の滝の上にでる急登を登り詰め、尾根を下ると川沿いの道に。名もない滝を楽しみながら「旭滝」へ。鎖場もあり注意して歩きます。

PM12:00           (2938歩)

「旭滝」に到着。ここで5分休憩。「百合ヶ淵」までは渓谷から離れ、足下に川の音を聞きながらの道となります。途中急な斜面を横切る箇所もあり、慎重に行動をしましょう。

PM12:35            (4311歩)

やっと「百合ヶ渕」。ここで10分休憩。眼下に見下ろす滝の水量の豊かなこと。コバルトブルーの滝壺が綺麗です。

PM12:50            (4752歩)

どんなカメラでもシャッターをおせば、絵はがきの出来上がり。「神蛇滝」の景色は言葉では表現できないほどのすばらしさです。空腹を我慢しての道のりはくたびれました。

尾白川渓谷の最終目的地「不動滝」をめざしてもうひと頑張り。カサコソと落ち葉の音がかろやかです。

尾白川渓谷の最終目的地「不動滝」をめざしてもうひと頑張り。カサコソと落ち葉の音がかろやかです。

PM14:05           (7243歩)

「不動滝」に到着。水量の豊かさに驚きです。橋から見下ろす渓流も綺麗です。ここから急登を上ると日向山林道にでるルートもありますが、現在(06/11/1)時点では崩落箇所があり通行止めのようです。滝壺近くの大きな岩でロッククライミングの気分を体験。へっぴり腰の女房ですが楽しいと喜んでいました。20分くらい休憩し帰路に。

PM15:05           (10001歩)

「神蛇滝」にもっどてきました。このまま来た道を下っても良いのですが、滑りやすい所もあり帰路は尾根下山道を下ることにします。案内板矢印がありますから間違えることはありません。鳥のさえずり、梢を通り抜ける風が心地よく、あっという間に時間が流れていきます。

PM16:00           (13877歩)

市営駐車場に到着。渓谷トレッキングの愉しいさを満喫した一日でした。